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古代世界の午後雑記(移行中)


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
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歴史映画について ver2

 『古代世界の午後』というサイトを開始した2000年8月に、「歴史映画について」というこの記事を書きました(当時はサイトに掲載していた)。その記事の末尾に以下の内容を記載していました。

 【 ところで見てみたい映画ってありますよね。 誰か作ってくれないかなぁ、という映画。

「コンスタンティノープル陥落」やブルガリアのサムイルとバシレイオスの30年にわたる死闘を描いた伝記映画「バシレイオス2世」、ムガル帝国のバーブルーアクバルに至る大河物語。後漢時代西域を征服した班超の生涯、また前漢西域への使者張騫の冒険、エジプトイスラム史上唯一の女性スルタン、シャジャル =アッドゥルの生涯、以前この雑記でも書いた 赤羽亮「流砂伝説」の映画化、など沢山あります。 】

しかしこの15年の間に、「バシレイオス2世」以外は、ほとんど実現してしまったことがわかりました(該当映画は本記事末尾に記載)。それを受けてというわけではないのですが、歴史映画について別の角度から語ってみました。


【1】歴史映画について (2) 2016年9月版


 最近歴史映画のもつ意味について考えています。


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# by zae06141 | 2016-10-06 00:32 | その他の時代の歴史映画・ドラマ

彼は帰ってくる、 でも私/あなたの為じゃない 映画『帰ってきたヒトラー』

 最も印象に残ったのは、ラスト近くのセリフ

”君に私を消すことはできない
私は君の一部なのだ
君たち全員の”

および、エンディングのひとつ前の歌カーチャ・エプシュタインの本作の原題でもある歌”Er Ist Wieder Da”(彼は帰って来る)の歌詞(オリジナルのドイツ語版の歌詞はこちら英語版テキストはこちら)の中のいちフレーズです。

”彼は戻ってくる でも私の為にじゃない*1”

 この映画には、うっかりしていると、ユダヤ人への感情を露にする部分と犬殺しさえしなければ、この人に任せてもいい、と思えてしまう部分があります。映画のヒトラーは真面目に現在のドイツの諸問題を解析し、人々に問いかけ、真摯にその解決を探る人物として描かれています。ひっかかるのは反ユダヤ感情や犬殺しと世界征服を口にする場面くらい。戦争や弾圧をしない、任期限定の独裁者なら歓迎、という風潮は実際ありそうです。しかし、本作においては、エンディングの歌詞で気づかされます。


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# by zae06141 | 2016-09-29 00:18 | 世界情勢・社会問題

オリンピック歴代大会国別メダル獲得数上位15国と、日本の種目別メダル獲得数の一覧グラフ(2016年版)

※リオデジャネイロ・オリンピックの結果を追加しました。

 第二次世界大戦後の、歴代オリンピックでの国別メダル獲得数上位15国と、日本の種目別メダル獲得数の一覧グラフにリオデジャネイロオリンピックの結果を追加しました。

 出典は、2012年まではオリンピックの統計情報を集めたこちらのSports-Reference Oympic Sportsサイト、今回はリオデジャネイロ公式サイトです。


資料の共有と流用を容易にすることを目的に、表計算ソフトで作成しています。記事をDLしてお手元の表計算ソフトで読み込むことが可能(な筈)です。

上に紹介した統計情報サイト(Sports Reference)では、こちらの日本の歴代大会結果のページにあるように、CSVでの表示に切り替えられるようになっており、データの共有という意味で、非常に親切なつくりとなっていると思います。

 作成した国別データを眺めていると、いくつかの傾向が見て取れます。例えば

・参加国は、世界大戦直後は、戦前から引き続き帝国主義国家中心の参加
・その後、共産主義陣営が加わり、共産主義崩壊後は、経済力に応じた序列に近づいている
・日本は、高度経済成長期に合わせて順位が上昇したが、その後長期低落傾向にあり、最近少し歯止めがかかった

 日本の種目別を見ていると、柔道、水泳、体操、レスリング中心であることがよくわかります。前々から印象はありましたが、データを整理すると、特定の競技に深く依存している様子がよくわかります。旧共産陣営のように、国策で無理な選手養成までやってメダルを増やして欲しいとは思いませんが、やはり、1億もの人口を有する先進国としては、もう少し順位が上になってもいいのではないかなー、とも思ったりします。

 色々データを見ていて思ったのですが、イスラム圏のメダル獲得数は極端に低いですね。目立つのはイラン(前回2個が今回12個)とトルコ(前回8個、今5個)くらいで、エジプト、パキスタンといったあたりは、人口の割りに獲得数が非常に低い結果となっています。メダルと取ればいい、というわけでもなく、そこそこの参加者を出していただいていることからも、オリンピックの意義は達せられているとはいえ、少しさびしい限りです。あと、国力から見てインドも極端に少ないですね。

 これらのデータを見る限り、オリンピックは、欧米、アフリカ、ソ連圏、東アジア圏までは取り込むことに成功したと言えそうですが、イスラム圏とインドはまだこれからなのかと思うに至りました。

 ここ数回の大会では、ブルガリアとルーマニアの凋落が激しく、ブルガリアは、1988年には35個だったのが、2004年12個、2008年5個、今回2個となっています。ルーマニアは2000年で25個、2004年19個だったのが、2008年で8個、今年は9個。やはり、共産主義崩壊後の社会混乱が、選手の育成にも影響しているものと思われます。これも残念なことです。

# by zae06141 | 2016-08-23 00:28 | 世界情勢・社会問題

イラン製作社会派映画『クリムゾン・ゴールド』(2003年)とグローバリゼーション

『クリムゾン・ゴールド』(2003年)(英語字幕版DVD

 IMDbでミステリータグがついていたので視聴してみました。まったくミステリー要素はありませんでした。前回の記事が長文となってしまったのと、今回の記事も長文になってしまったので分割したものです。ついでに記事の論旨が殆どグローバリゼーションの話になってしまったので、題名も変更しました。

 本作は実際の事件に基づいた作品とのことで、アッバス・キアロスタミが脚本を書いておられます。日本未公開ですが、視聴している人の感想がいくつか日本語でネットにあがっていますのでストーリ詳細は検索してみてください。

 この作品はよくわかりませんでした。お金持ちとの格差に絶望した青年が自暴自棄になって銀行強盗した挙句自殺する話ですが、自殺するほどのことだろうか?というのが率直な感想です。金持ちといっても、20階建てくらいの高層マンションの上層3層を占める住宅に住む程度で、米国や湾岸諸国のセレブが所有しているような数十万坪の豪邸とかと比べると些細な程度です。まあ、マンションの(共用部分ではなく)自宅の中にプールがあるのはびっくりですが。


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# by zae06141 | 2016-08-15 00:40 | 北米西欧日以外のミステリー映画

東京国立博物館2016年特別展『古代ギリシャ 時空を越えた旅』と東洋館、上野の森美術館の『ブータン展』感想

※この記事は、長文であるため、2016年夏開催の東京国立博物館の『古代ギリシャ 時空を越えた旅展』にこれから行くための参考情報を得ようと考えている方は、本記事を「スキュフォス」で検索してその前後だけ読んでください(以下本文)。

 先月『黄金のアフガニスタン展』にいった後、東京国立博物館のサイトをチェックしていたところ、7/10日終了の東洋館の展示に興味深いものがいくつかあったので、一昨日いってきました。東洋館には一度もいったことがなく、アジアギャラリーの展示物も、リニューアル中表慶館で一部が展示されていた時に見学した程度だったので、目的は東洋館のアジアギャラリーのフル展示の見学にあり、『古代ギリシャ展』はあくまでついででした。私の場合、通常の展示会見学時間はだいたい2時間なので、今回、『古代ギリシャ』『東洋館』両方見学して4時間、9時半入場で13時半に終了し、いつも昼時行列ができている上野駅のアトレ上野の上野公園側にあるラーメン屋一蘭に、中途半端な時間にいけば並ばずに住むかも、という計画でした。しかし、結果的にえらいことになってしまいました。

 


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# by zae06141 | 2016-07-10 00:57 | その他歴史関係