古代世界の午後雑記(移行中)


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
アクセスカウンター
UU数
無料カウンター
無料カウンター
無料カウンター
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
単位が分からない
by なし at 09:15
Mellow様 こ..
by zae06141 at 22:00
はじめまして。今頃になっ..
by Mellow at 23:02
zae06141様 ご..
by バハラム at 20:12
バハラム様 こんに..
by zae06141 at 23:57
zae06141様、お久..
by バハラム at 22:24
gekiryu様、 ..
by zae06141 at 00:42
情報ありがとうございまし..
by gekiryu at 23:20
是非ご覧になってください..
by zae06141 at 20:03
ありがとうございます。い..
by renko at 08:33
最新のトラックバック
venusgood.com
from venusgood.com
venushack.co..
from venushack.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://www.v..
from http://www.val..
検索
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

<   2008年 05月 ( 7 )   > この月の画像一覧


書籍「中国の危ない食品」/「民以何食為天」

 日本で昨年9月出版され、興味を持ったので、3月帰国時に邦訳版を購入してきました。で、4月に貴陽の、国営新華書店で、本書の中国版が売られているのを見つけ、買ってきました。レジに持っていく時ドキドキしましたが、普通に買えました。
 
 本書は中国版と香港版があり、売られていたのは、中国の中国工人出版社版。日本版196頁に「書店に並べられた段階で、当局に差し止められた」とだけあり、回収状況についての詳細な記述はありません。検索エンジンで、原題「民以何食天」で検索すると、多数の中国の書籍ショッピングサイトにも登録されていることがわかります。中国国内での入手は、意外に普通にできるのかも知れません。だからと言って本書が禁書扱いではないとはいえません。中国版youTUBE、土豆网など、動画サイトでは、普通に日本のドラマが見れたりするので(もちろん法律違反)、この程度の内容の禁書具合は、政治状況に依るとしても、この程度なのかも知れません。

 日本版と中国版を比較してみるに、日本版第1章は、中国版では前書き。日本版第4章が中国版の第1部となっていて、更に中国版第3部までは、訳文の順序に相当異同があるものの、全体としては概ね一致しているようです。しかし、なぜここまでするのか、という程、細かく並べ替えられていて、その部分に関する言及が訳者あとがきに無い点が少し気になります。訳者あとがきには、中国での出版後に発生した新たな事件について、著者や訳者が追記している旨の記載はあるのですが、過剰とも思える並べ替え、一部とはいえ、章立ての変更理由の記載が無いのは、説明不足のように思えます。著者了解の改定なのか、訳者が勝手に改変したのか。もし、著者の了承のないままの訳者改変であるとするなら、翻訳とはそこまでしてもいいものなのだろか。など、本書の内容とは別の次元での、様々な疑問が生まれて来ます。

 日本版にあって、中国版に無い部分があり、反対に中国版にあって、日本版に無い部分もあります。日本版にあって中国版に無い部分は、当局の検閲にひっかる可能性の高い部分だと推測され、もともとの著者の原稿に記載されていたものの、中国国内での出版にあたって、著者と出版社とで割愛し、日本版では、復活させたものである可能性があります。一方では、訳者が独自に追記した可能性もあるように思えます。というのは、これらの部分の多くは、章の最初と最後の数行に、コメントのように記載されていて、本文の文体の調子とは若干異なる印象を与えるからなのです。あくまで私個人の主観的印象に過ぎないのですが)。

 著者原稿にあったとしても、中国版出版時に削除された可能性が高い箇所と見られる部分について、下記に日本版と比較してみました。○は中国版、日本版にも有り。●は中国版に無い文章です。いづれも役人と共産党に関する記載部分です(頁は日本版の頁)。

○p36最後の文 上海政府役人関連
●p49最後の5行以降p50全部。役人の横領金額関連
○p79役人の弁
●p881行目。独裁者云々
●p112最後の5行、共産党統治関連

 この中で、中国版にも記載のある○の部分について、日本語訳と内容が完全に一致しているかどうか、同僚の中国人に確認してもらいましたが、一致していました。一方●の部分ですが、これらは、訳者の追記ではないかと(私個人が一方的に)疑っている部分です。訳者あとがきにて、新聞記事などから訳者自ら追記した、と記載していることでもあり、p49の、役人による公金横領の総額に関する記述などは、データが記載されている記述なので、特にコメントする内容も無いのですが、p88やp112については、共産党支配や、独裁者を批判する、思想的修飾とも取れる見解が記載されています。本書は、事件をネタにあからさまな政治的心情を語る文書ではなく、ユリシーズ国際ルポルタージュ文学賞受賞作なのですから、優れたルポルタージュとして、本文自体で思想を主張すればよいわけです。p88やp112にあるような、あからさまな思想的修飾は、全体のトーンにあまりそぐわないようにも思うのです。そこで、これら●の部分など、一部に、訳者の思いの入った直接表現によるコメントが入ってしまったのではないか、と思ってしまうわけです。まぁ、このように勘ぐってみたところで、実際は、作者自身の文章なのかも知れませんが。

 とはいえ、これら重箱の隅をつつくような話は本書の本質ではありません。強権であれ、共産党がこの国の秩序を纏めているのが現実であり、その共産党支配と役人をあからさまに批判する文章が差し止められ、削除されるのは理解できます。理解できないのは、これほどの異常な、まさに犯罪そのものである食品製造の横行を国民に知らしめるための文書さえも、禁書にする、という点でしょう。こればかりは納得できません。とはいえ、禁書とはいえ、執行状況の現実は、このように、国営書店で入手ができてしまうし、その後も別の街の書店で見かけたりしましたので、当局にも建前と本音(あえて徹底しきらない程度の)があるのかも知れません。私が購入したのは、2007年1月出版の初版でしたから、最初に出版された1万部のうちの1冊を入手したことになります。つまり増刷を認めないという程度の禁書ということなのかも知れません。

 いづれにしても、どこかで入手できれば、地下でコピーはいくらでも出回るだろうし、事実上国民の間に情報が浸透するのは間違いありませんし、出版からいくらか年月がたっていれば、当局も、「過去の話だ」とはねつけることもできるので、時間が経つ程、秩序へのインパクトは少なくなり、表立って流通はさせられないものの、地下で出回る分には、追求しないことになるのかも知れません。とはいえ、報道は、タイムリーに警告を与え、害悪の拡大を防ぐことも目的なので、いくら本書の情報が流通しても、時期を外しては意味が薄れてゆくことも確かです。

 現状は、何も知らされないよりは、まし。という程度ということなのではないかと思います。

 さて、本書の描く現実の恐ろしいところは、これら情報が手に入ったところで、胸の悪くなるような事例があまりに過剰過ぎて、感覚が麻痺してしまう点です。屋台や定食屋を避けたところで付け焼刃としか思えなくなり、警戒する気も失せてしまう。私は、さすがに屋台で食べることは控えるようになりましたが、1食10元(150円)程度の定食屋へは、毎日通い続けています。これ以上の価格帯のレストランでは、単品の量が多すぎ、皆でゆく飲み会ならいいのですが、個人の食事には量も多すぎ、あまりに非効率となるからです。費用的にも、日本で普通に食事をするよりも高くついてしまいます。また、高級店の食材が、必ずしも信頼できるか、というと、まぁ、低価格帯の店よりは確率は低いと思うのですが、完全に可能性を除去することもできないと言われています。 実は、最近、食事がおいしく感じられなくなってきています。単純に、中華に飽きてきた、ということだけなのかも知れません。高級店でも定食屋でも、いづれでもそう感じるからです。しかし、定食屋など、安い店については、食材が劣化してきているのでは?とも疑うようになってきています。

 このような状況なので、10月に予定している人間ドックが楽しみです。定期人間ドック程度の検査で、なにか異常がでたりするなら、中国の食品状況は最早外国人が中国へ旅行することすら危険とみなされる程、異常な状況に達している、ということになるのではないか、と思います。

 取りあえず本書についてここに簡単にまとめましたので、日本版、中国版双方中国人の同僚に貸す予定です。感想を聞いてみたいと考えています。まぁ、「こんなもんかもね」で終わりそうな気もしますけど(彼曰く、ざっと書籍を見た限りでは、CCTVが日曜お昼にやっている番組以外は、この手の書籍は、中国国内では出版されていないのでは、との意見でしたが。。。。)
[PR]

by zae06141 | 2008-05-31 03:31 | 旅行・海外駐在関係 | Comments(0)

米国映画「水門事件」・ロシア映画「Apocalypse Code」

 なんの映画か、想像できますでしょうか? ピンと来る方も多いと思います。そう、邦題「大統領の陰謀」、原題「President's men」。ロバート・レドフォードとダスティン・ホフマン主演の、ウォーターゲート事件を扱った映画の中国題名がコレ。今日「ローマ大帝(罗马大帝)」をウォルマートに買いに行ったときに、特売コーナーのVCDの中に見つけました。パッケージに主演の2人が写っていたこともありますが、なんてわかり易い題名。他にはこんな題名ないかと探してみたところ、ジョディー・フォスター主演の「Contact」が、「接触未来」と名づけられていました。
「2010年は、「超時空出撃」。キーラ・ナイトレイ主演の「Pride&Prejudice」は、「傲慢与偏見」。日本では「プライドと偏見」だから違いはないか。

 さて、肝心の「ローマ大帝」ですが、開けて中身を見たら、「Augstus」ではなく、「Imperium/罗马大帝Ⅱ」となってました。Ⅱ?パッケージには何も書いてないのに。再生してみると、中身はなんと、「ネロ ザ・ダークエンペラー」。しかも字幕は中国語だけ。音声も英語/中国語だけ。これ本当に正式版?と疑ってしまうような内容。同梱されている「十字軍(Crus of the Aders)」も、情報殆どなし。ドイツの十字軍らしいですが。。。。 更に「十字軍」の3枚目途中から次の1枚にかけて、「日尔曼角斗士」というのが収録されていて、おそらくゲルマン闘士の意味だと思うのですが、これは、邦題「ラスト・グラディエーター(原題 HELD DER GRADIATOREN」)。なんかこのいい加減な収録ぶりも海賊版っぽい。ウォルマートでさえこうなのだろうか。それとも正式版でこの値段?ちなみに貴陽のビデオ屋でみつけた同作品は、35元或いは40元で販売されていたが、本日購入してきた「NERO」「十字軍」「ラストグラディエーター」「聖冠伝説」同梱版は、38元。「ネロ」は一応場面を選んでの再生が可能だが、「ラストグラディエーター」はそれもだめ。これ、ひょっとしてVCDの焼き直しなんじゃないの。たいした出費じゃないからいいけど、なんだかなー。(ちなみに、この作品集のパッケージは「残酷戦争黙示録」これもなんだか)

ところで、「Apocalypse Code」というロシアのスパイ映画を見ました。欧州各地の都市がたくさん出てくるマット・デイモン「ボーン ultimatum」を見て、欧州舞台のスパイが見たくなって思わず買ってきてしまったのですが、こちらYouTUBEに全部アップされています。「1612」もそうですが、ロシア映画、YouTUBEにあがり放題ですね。ロシアの国家安全保障局の女版007ということらしいのですが、モスクワ、ロンドン、ニューヨーク、東京に核爆弾をしかけたテロリストを殲滅する話。撮影費が高いからか、ロンドンもニューヨークも東京もロングのカットがちょっと出てくるくらいで(撮影隊が1泊だけして撮影した感じ)、これらの都市では登場人物は誰一人登場しない。ただの風景のショットだけ。舞台の殆どがマレーシアのクアラルンプール。次いでパリとフィレンツェとノルウェーのベルゲン、パキスタンが出てくるのだけど、パリもフィレンツェもベルゲンも、街が出てくるのは少しだけ。あとはホテルの中とか、山の中や湖や砂漠なので、実際は、ロシア領土内とマレーシアだけで撮影したのではないか、思わせられる内容。

 映像も古臭く、6、70年代のスパイ映画という感じ。作品の添え物だったボンドガールがアクションするようになるとこうなるのだろうか。下記写真を見ると、クラウディア・カルディナーレかブリジット・バルドーという感じ。

a0094433_232376.jpg


a0094433_2322477.jpg


あまりの懐かし映像ぶりに、途中から、もしかしてこれは、古きよきスパイ映画へのオマージュ(しかもパロディすれすれの)なのではないか。と思い始め、途中からは確信に近いものがありました。とはいえ、ラストの格闘シーンはアンジェリーナ・ジョリーを凌ぐ迫力。こういう作品って結構カルト化するかも。

 最近のロシア映画は面白いですね。「デイ・ウォッチ」はじめ、ソ連崩壊後のロシア映画を色々探してみてみたくなってきています。中国ドラマ「光武大帝」が期待外れだったこともあり、関心がロシア圏に戻りそうな感じ。それにしても、2000年以降の作品なのに、90年代初頭のような衣装や化粧、小道具。正直古臭い演出と映像。しかも光武帝全生涯を描くわけでもなく、蜀以外の国内統一を達成した紀元27年でおしまい。殆ど戦乱の世だけ。私は平和な時代が好き。救いは陰麗華が少しイメージに近かったくらいで、光武帝より鄧禹の方が男前な配役。鄧禹役の人、背が低かったばっかりに、主役を譲ったのではないか、と思えるくらいでした。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-27 23:31 | その他小説・映画関連 | Comments(0)

ドラマ「罗马大帝」

という、以前ご紹介した「聖冠伝説」と「十字軍」と3本パックのDVDをウォルマートで見つけました。既に「聖冠伝説」は買ってしまっているので、ひとまずどのような作品かを確認しようとして、「罗马大帝」(ローマ皇帝)でググッたところ、ビックリ。最初に来たリンクは、これ

 いやー、そうだったんですか。
 中国人は、ローマ大帝と言ってしまうと、これだったんですか。

 個人的には下ネタ結構好きなので、くだらないネーミングはヒットなのですが、でもやっぱりローマ大帝はないのではないでしょうか。ちょっと一般的名称過ぎ。せめてカリグラとかジル・ド・レー元帥とか、そんな感じにして欲しい。中国人だって、「中華皇帝」とかの名前つけられたら嫌でしょうに(ひょっとしたらあるのかも知れないけど)。欧米人はこの話を知ってるのでしょうか?(感想まで書いてあるよ)。こっちにはアメリカ版とかあります。他にもローマ戦士とか。桃太郎なんてのもあります。私はこういう商品、日本でも見たことがないのですが、日本でも、こういうネーミングなのでしょうか?「サムライ」とか「弁慶」とか?

 というわけで、ちょっと日本の当該商品のサイトを見てみましたが、特に普通(何が普通かわかりませんが)でした。

 本題に戻りますと、こちらの中国版DVDの案内には、作品の主演は、「ピーター・オトゥール/彼得·奥图尔」と「シャーロット・ランプニング/夏洛特·兰普」となっていて、日本ででている「ローマンエンパイア」と同じ。中国版では485分。日本版はたったの117分。米国版は177分。まぁ、やっぱね。TUTAYAでレンタルした時は、なんかいまいちな作品な感じがしたけど、やはりこういうことだったのですね。

 ということで、明日3本セット版買いに行こう。まぁ、485分を見る気にはなりませんが。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-26 23:07 | 古代ローマ・ビザンツ関係 | Comments(0)

映画「騎馬大王アッティラ/平原の支配者」

 こちらの作品も見ました。東ローマ宮廷が出てきてそれなりにうれしかったのですが、何故かリージョンエラーにひっかかって、ノートPCで再生できません。私のノートPCは中国設定なので見れるはずなのですが。ということで、東ローマ宮廷とテオドシウス2世とおぼしき皇帝のスナップはなし。

 でもぜんぜん惜しくない感じ。正直いまいちな感じでした。感銘を受けたのは、導入部、アッチラの少年時代、家族を殺されたアッチラが、追手に追いつかれた時、服従すると見せかけて、追手の足に矢を突き立て逃げ出すところだけ。フン族の集落や風俗が描かれていたのは興味深かったのですが、どことなく、西部劇の装束と村に見えてしまうでき。戦闘場面などでは、明らかに古代と思える軍装をしているので、それとわかるのですが、日常生活を扱った場面では、19世紀のアメリカ西部と言われても、違和感ないくらい。まぁ、実際そんな感じだったのかも知れませんが。

 戦闘場面も、装備、人数とも、迫力があるのですが、どことなく、「グラディエーター」冒頭の、ゲルマンとの戦争シーンや、キューブリック版「スパルタクス」の決戦場面を思わせる仕上がり。オリジナリティがいまひとつ、という印象でした。

 主役のアッチラも、1954年版では、確か辮髪をしていた。辮髪は、当時の欧米が持つ、北東アジア遊牧民族への偏見に因んでいるのかもしれませんが、6、7世紀のアヴァールやブルガリア族のイラストでも、辮髪っぽい髪型のものをみたことがあります。これらが厳密な考証を経たものなのか、偏見に基づいものなのか、今の私の知識では判断はできないのですが、今回見た作品では辮髪らしきものは一切登場しておらず、アッチラは「ブライブハート」のメル・ギブソンのような風貌。少しかっこよすぎな感じ。対するアエティウスは、脂ぎった中年のおっさん。こちらは逆に、ヒーロー感まるでなし。

 衣装も装備も、戦闘場面の迫力も、1954年版に比べれば、遥かに洗練されていて、かなりリアルな筈なのですが、どちらをとるといわれたら、しょーもーなーと思いながらみた1954年版のほうかも。あれはあれで、味があったと思うのです。1954年版では、「信仰による文明の防衛」がテーマだったように思えます。はなはだこじつけであったとしても。今回の作品は、何が描きたかったのだろうか?と思ってしまいました。アッチラとアエティウスの友情?アッチラの英雄度?どちらもあまり描ききれているようには思えないのでした。この作品で冒頭以外で印象に残ったの部分と言えるのは、黒づくめの修道女然とした宮廷侍女たちが徘徊する、陰鬱で陰謀に満ちた印象を与える重ぐるしい東ローマ宮廷の描きぶりくらいでしょうか。

 ところで、辮髪については、「SACRA CORONA」でも若干気になりました。キリスト教化したのだから、急速に風俗も変わったのかも知れないとはいえ、アジア系な筈のマジャール人が、どうみても、ゲルマンっぽ過ぎな感じ。混血の進んだ今はともかく、当時はもっとアジア人っぽい容貌だったのでは?と思いました。まぁ、現在のハンガリー人が演じているので、仕方が無いとは思うけど。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-18 01:16 | 古代ローマ・ビザンツ関係 | Comments(0)

ハンガリー歴史映画「SACRA CORONA」

 題名の「SACRA CORONA」は、Saint Kronwという意味だったのですね。中国語の題名が、「聖冠伝説」となっているのをみて気がつきました。ところが、映画の方はどの辺が聖冠伝説なのか、よくわかりませんでした。最近、「KING ARTHER」のDVDも売られているので、アーサー王の聖杯伝説と似たような作品に見立てる為の、興行的に意図された題名なのかもしれませんが、内容からすると、「伝説」は余計だった感じ。単純に「聖冠」というタイトルの方がふさわしい内容です。

 イシュトヴァーン1世の死に先立って、息子が全員先立っていたことから、後継者と、キリスト教派と異教派、教皇、神聖ローマ皇帝、ビザンツ皇帝などの勢力争いなどがからまり、45年程続くことになった複雑な内乱が、最終的にラディスラフにより収束するまでが描かれています。正確には、内乱は、初期(1038-46年)、中期(1046-63年)、後期(1064-85年)と分けて考えることができ、本作では、中期と後期が描かれていますが、ストーリは、聖冠を巡る展開ではなく、ラディスラフによるキリスト教王国としての王国統一の過程を描いた作品のように思えました。

 物語は、1046年、国王アンドリューのもとに、初期内乱も一応落ち着き、病床の国王アンドリューが、弟のベーラ1世と2人の息子、ゲーザとラディスラフを招き、弟のベーラを時期国王を推挙するところから始まります。ところがベーラが辞退し、アンドリューの息子、ソロモンが後継者に。その場は辞退したものの、ベーラは息子ともどもポーランドに亡命、そのまま自領地を根拠に、国王派と内戦に突入。これが内乱中期にあたる期間なのですが、この後は1063年に飛び、ベーラ死後、司教による、ソロモン、ゲーザ、ラディスラフの和約の場面から再開。主に内乱後期の、ソロモン vs ゲーザとラディスラフを描く作品となっています。当時のハンガリーは、北西部に神聖ローマ、南部をビザンツ、東部をペチェネグ族に侵されたりしていて、妻をドイツやビザンツから娶ったり、子を与えたりと、外圧も多く、国として崩壊寸前だった様子が、まぁわかるかな、という感じ。その統合として、キリスト教が導入されたわけですが、どうもこのあたりの苦しさ・悲惨さがいまひとつ描ききれていないという印象があります。

 図式的に解釈すると、神聖ローマ皇帝ハインリヒ4世の妹ジュディスの夫がソロモン。つまり神聖ローマとカトリックの象徴だと考えられます。対するビザンツ皇帝ミカエル7世ドゥカスの娘の夫がゲーザとなっていて、ゲーザは、東ローマ使節から戴冠しています。この場面では、一瞬で、使節だけとはいえ、中期ビザンツの映像が出てきて、ちょっと感激。

a0094433_055766.jpg

この冠が、病死した兄の後を受けて、ラディスラフに継承されるのですが、終章では、ソロモンを追放したラディスラフが、神の使者の啓示を受けて、イシュトバーンの棺から、王冠を取り出し(神聖ローマ皇帝からイシュトヴァーンが受けた王冠と推測される)、ビザンツ皇帝から受けた王冠と合体させて戴冠する場面で終わっています。つまり、聖冠というタイトルは、国の統合が完了したという象徴を意味するものだと考えられます。

 このように、色々11世紀のハンガリー史の学習にはなりましたし、ラディラフもなかなかよく描かれており、決してレベルの低い作品ではないと思うのですが、なんとなくいまひとつな感じ。複雑な時代背景を単純化する必要があったとはいえ、少し単純化しすぎ。ドラマ度が低かったように思えました。私としては、ビザンツ風俗が少し見れたのが収穫というところでしょうか。ちなみに、ラスト、イシュトヴァーンの棺の場面で、下記のような、エキゾチックな装束のビザンツ皇女が登場していました(ゲーザの奥さんだったような気がしますが、少し記憶があやふや)。

a0094433_0174988.jpg


 最後は、ハンガリーの王宮。後から考えれば、王宮はいつも内部だけ。外からみた場面がなかった。これも少し残念な点でした。

a0094433_0203057.jpg


 ところで、ウォルマートで販売されているDVDは、正規著作権版だと考えて差し支えないと思うのですが、最近は、海外の映画について、正規版より高い海賊版が出てきています。この件は、最近日本でも記事になって伝えられていましたが、実際に目にしたのははじめてです。同じ作品なのに、正式版は13.8元、海賊版15元。海賊版でも、安いものは、15程の作品をまとめて10元で売っているのですが、通常は、1作品1枚で5元か10元程度。しかし、最近少し装丁のよい、映画紹介のグラビアのようなものがついている、15元のものが出てきていているとのこと。今日はじめてそれを確認できました。一方、正式版の価格が下がってきていて、とうとう逆転してきているようです。

 海外作品については、ウォルマートで販売されているものは、正式版、という具合に見分けがつくので、今となっては、そもそも正式版で販売されていない作品以外は、あえて海賊版を買う理由は無くなってきているといえます。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-17 23:57 | その他の時代の歴史映画・ドラマ | Comments(0)

北京の本屋

※ここで紹介している万聖書店は、2012年に、元の場所の西200m地点に移転したそうです。風入松書店は2011年に倒産したそうです。残念です。

 北京出張から戻って来ました。出張の折、北京の人文系本屋巡りをして来ました。予定していた書店と、訪問できた書店(◎)は下記の通り。

1.◎万聖書園
2.◎風入松書店
3.風林図書センター
4.中関村図書
5.第三極
予定外 ◎中国書店

万聖書園は、こちらの紹介にもあるように、人文系書籍が非常に充実しています。
a0094433_22432512.jpg


 万聖書園は、北京市街北西部、清華大学の南側にあります。いき方は、天安門広場近くの地下鉄1号線の駅から、1号線に乗車。复兴門駅で2号線に乗り換え、さらに、西直門駅で13号線に乗り換え、五道口駅で下車。王府井駅から10個目の駅。直線距離で10km程度、だいたい40分。西直門の西北部、中関村地区といい、北京大学、清華大学、北京理工大学、北京言語大学、北京人民大学など、20以上の大学がひしめき合う文京地区とのことで、多くの学生もこのあたりに居住しているとのことです。

 万聖書園に行くには、五道口駅を出ると、成府路という大通りがあり、通りを西に向かって約7,800m程歩きます。MicrosoftやGoogleという看板を掲げた高層ビルを通過、文津国際酒店という薄茶色の旧式の大型ホテルと通過した、その先のマンションの、通りに面した北側にあります。人文系書籍は非常に充実しています。典籍だけではなく、考古学、歴史研究書籍が非常に充実していました。おかげで絞ったにも関わらず、10冊程購入してしまい、おかげで一度ホテルに荷物を置きに戻る羽目になってしまいました。ここはVISAカードが使えます。
(住所:北京市海淀区 成府路藍旗営 北大 清華教師5号楼(本店) 営業時間10-22:00時)

 続いて、風林図書センターに行きました。こちらは、地下鉄13号五道口駅のひとつ南の「知春路」駅から、バス西北西方向3,4km地点にあります。万聖書園からも歩いていける距離、万聖書園南西方向に2km程、海淀橋のコーナー付近にある筈だったのですが、実際に行ってみると、第三極書籍として移転したとのこと。風林図書センターがある筈の場所には、陶王公社(だったと思います)という古書店になっていました。このビルの隣は、中国書店となっていて、ここも結構歴史関連の書籍は多くありましたが、典籍関連が多く、考古学書籍はありませんでした。ここで2冊購入。古代深圳を扱った書籍もありました。ここは、地階が古書コーナーとなっていて、こちらには多少考古学書籍もありました。

 次に、北京大学南門前の通り東100m付近にある、風入松書店に行きました。ここも人文系書籍が充実。とはいえ万聖書園程ではない感じ。ここでも10冊程購入してしまいました。
 (住所:北京市 海淀区 海淀路46号)

a0094433_22434257.jpg


 風入松書店は、海淀橋のコーナーから、徒歩10分程度。つまり、万聖書園、風入松書店、海淀橋地区も、徒歩で回れる範囲にあるということがわかりました。若干離れている万聖書園と風入松書店の間はタクシーを使うとしても、風入松書店から中関村図書と第三極あたりは、徒歩で十分な範囲です(というか、近すぎてタクシーは行ってくれないのではないかと思います)

ここまでで、既に8時間もかかっていて、夕食を同僚ととることになっていたので、中関村図書
と第三極の訪問は断念。というか、中関村図書と第三極の場所を勘違いしていて、ここから7,8km北にある、中関村軟件園の方にあると思い込んでいたのでした。後で北京の同僚に調べてもらったところ、なんと中華書店のある海淀橋のあたりにあるとのこと。事前調査がまだまだ甘かった、ということですね。

 あと、王府井に、「新東安市場」という洋書屋があるという情報も、同僚に教えてもらいました。次回北京訪問の折は、行ってみようと思います。

 総じて、王府井にある大書店などや、深圳の深圳書城など、東京神田の三省堂のような大規模書店は、近年近代的なビルとして数多く建設されているようですが、私の求める歴史や考古学、地域史などの範囲については、大書店はスカスカ、という感じがします。小さくても、専門書店を調べて行くことがお勧めということになるようです。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-10 15:41 | 旅行・海外駐在関係 | Comments(3)

レストラン「夜郎国」

 というレストランに行ってきました。

 予想通り、貴州料理のお店でした。入り口が定食屋のように大開なので、外から見たところ、安っぽい印象があったが、中に入ると見た目以上にちゃんとしたお店。日本のレストランと、絶対基準で比べれば、和食ファミレスという程度ですが、相対基準で言えば、高級ではないけど、ちょっとしゃれた近所の料理屋という感じ。メニューもなんとはなしにセンスが感じられる。落ち着いた和食料理屋風。よくわからないので、メニュー先頭のなべを注文したら、「これは大きすぎ」、米豆腐とチャーハンを注文すると、「同じ米ばかりですね。変えた方がいいですよ」と親切。2品とビールで31元(約500円)。たまに行くにはお手ごろな感じ。

 自宅から三つほど先のバス停のあたりで、毎日通勤途中見かけていたので、今日は一度自宅に戻ってからレストランを探しに散歩がてら歩いたのですが、そこでわかったことは、私の住んでいる蛇口のあたりの下町は、迷路のように入り組んでいて、カスバのような感じ(行った事ないですが)。意外にアップダウンが多く、小高い丘の上に公園があったり、中野区あたりの古びた5,6階建てのマンションがひしめき合う様子に似ていて、そこここの路地の店で老若男女が麻雀してたり、ビリヤード場があったり。違法建築が複雑に入り組む様子はまるでエッシャーの絵のよう。ルパン三世の最初の映画「マモー編」にキリコとエッシャーの描いた町が再現されていたのを思い出してしまいました。

 アメリカの大都市のビジネス地区のような、30~40階建てのマンションの立ち並ぶ大味な街づくりの間に、スラム一歩手前という感じの違法建築の低所得者用中小アパートがひしめくのが深圳のイメージだったのですが、今日歩いた蛇口のこのあたりは、低所得者街ではあるものの、意外に日本にもありそうな風情。しかも散歩しているうちに旅行先の宿の近くを歩いているような錯覚にも陥ってきて、しばらく付近を散歩するのが楽しみになっています。

 窓からの香港島と海の眺めだけfがメリットで、わざわざ通勤に1時間もかかる部屋を借りたにもかかわらず、最近になってもまだスモッグか曇りの日々。どんどん住んでいるメリットが低下しているように感じられてきていたのですが、ここはあたりだったかも、と思いました。今度はカメラを持ってスナップを撮って回ろうと思ったりしています。
[PR]

by zae06141 | 2008-05-03 01:14 | 旅行・海外駐在関係 | Comments(0)