古代世界の午後雑記(移行中)


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
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映画「INTO ETERNITY」/「100000年後の安全」(2)

 前回の続き

 今回は、具体的なオンカロ施設の紹介と映画の感想書きたいと思います。これには、前回もご紹介した「オンカロ紹介資料」を読めば十分、と言われそうですが、あちこちに散らばっている資料をここでまとめてご紹介し、補足してみたいと思います。

 オンカロの場所は、「フィンランドにおける核廃棄物管理」のp2にある、Eurajoki郊外のOlkiluoto原発と同じ場所です。Olkiluotoは、Google Mapでも表示されます

 まず、廃棄物は、下記のような円筒形の貯蔵庫に入れられます。写真は、「フィンランドにおける核廃棄物管理」のp11からの引用です。
a0094433_2285992.jpg

 続いてこの筒は、地下400mの岩盤を刳り貫いたトンネルの中に、下記のように、「縦置き」「横置き」の2通りの方法で格納されます。この映像は映画にも登場しますが、ここに引用しているのは、ネット上に掲載されているオンカロのプレゼンテーションビデオからの引用です。このプレゼンテーションは3分と短く、地図や現地の写真もあり、英語も平易なのでオンカロに関心を持たれた方は是非ご覧になることをお奨めします。
a0094433_2201923.jpg

 この黄色のトンネルは、下記、車を置いたCGでもその巨大さをうかがい知ることができます。
a0094433_220398.jpg

 更に黄色のトンネルは、下記のように拡張してゆきます。
a0094433_15154194.jpg

a0094433_227710.jpg

 2010年時点のオンカロの地下施設の全貌は下記の状態となります。左側にメータがあり、最深部は地下400メートル以上であることがわかります。その最深部が、上図のように枝分かれして拡張してゆくことになります。枝の先端に、廃棄物円筒が実のようにぶら下がるわけです。
a0094433_21594898.jpg

 そして2012年から2100年までの拡張の様子がわかります。上図の黄色や灰色のトンネルが、下記では青く表現されています。
a0094433_2203727.jpg

a0094433_2205538.jpg
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a0094433_2211593.jpg

 そして、最終的には下記のように延々と拡張してゆき、数百年後、最後に永久に封印されます。下記画像は、「オンカロ紹介資料」5ページ目からの引用です。
a0094433_21592277.jpg

下記は、格納円筒と、全体図、及び地形図を含めた解説図です(「フィンランドにおける核廃棄物管理」12頁からの引用)。
a0094433_21593317.jpg


 さて、映画では、上記年毎の拡張CGの場面では、映画「2001年宇宙の旅」における、「青く美しきドナウ」の流れる場面を連想させるような優雅な音楽が流れます。トンネルを掘削する機材場面では、月のモノリスを学者が訪問する場面を連想させる曲調のBGMが流れます。実のところ、私が本作を見ての感想は、「「2001年宇宙の旅」に似ている」ということなのでした。「2001年宇宙の旅」を連想してしまう理由は他にもあります。例えば下記の点が似ているように思えます。

・10万年、数百万年という、人類文明の興亡を含めるような長い年月を扱っていること。本作品では、類人猿の過去やスターチャイルドなどの未来の映像が出てくるわけではありませんが、議論として過去と未来が出てきます。
・文明に関する哲学的な内容となっている点。
・言語も文明度も異なる未来人にどのように伝えるのか。下記は映画に登場した石碑ですが、まさに「2001年」の「モノリス」です。フリーメーソンのピラミッドにも見えるけど。
a0094433_22573490.jpg


 更に、少々強引ながら、コメンテーターの一人であるTimo Seppäläという方の話し方は、「2001年宇宙の旅」に登場するコンピュータHALのようなしゃべり方をします。更に言えば、ナレーションの話し方も、HALに近いような印象があります。ラストのレクイエムのような曲調のオペラにも、クラシック音楽で満ちた「2001年」を連想してしまいました。

 というわけで、原発問題が発生している今、原発への議論のひとつとしての作品であるとは感じますが、あからさまに「原発反対!」を叫んでいる作品では無い、というのが私の感想です。なので、「原発反対アジテーション映画」を期待して見に行くと、肩透かしを食わされることになるかも知れません。とはいえ、放射能廃棄物の問題に関する論議が哲学的・神学的議論となってしまう、という映像そのものが、静かに「これでいいのでしょうか」と語りかけている点で、脱原発指向の作品であることは間違ありません。監督はアート畑の方だそうですが、見終わった印象も、「2001年」同様アートでした。つまりそれぐらい、核廃棄物処理の実態は、現実離れした現実なのだ、ということなのだ、と思った次第です。
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by zae06141 | 2011-05-02 23:36 | 世界情勢・社会問題 | Comments(4)
Commented by 頑固猫 at 2011-05-04 01:06 x
 エネルギー源として原子力はコントロール不能なものである事を承知で利用せざるを得ないのが現代社会。日本の事故があっても原子炉は増え続けるんでしょうねえ。
 しかしエネルギー関連と言うのは石油も再生エネルギーも膨大なマネーが関わる分野だけあって魑魅魍魎の世界ですなあ。
Commented by zae06141 at 2011-05-04 06:28
 先日の日経新聞に、経産省高官の発言として、「日本の原子力行政は東電そのものだった」とありましたが、それだと他の原発抱える電力会社は???と思ってしまいました。「INTO ETERNITY」日本語版DVDが手頃な価格で発売されたら購入する予定です。内容はネットで知ることができますが、映像作品として気に入りました。ついでに(今回私が調べたような)背景説明を特典映像として入れてくれると嬉しいと思っています。
Commented by 元弁護士 at 2014-05-29 11:42 x
ブログ拝見いたしました。山崎さんがオンカロに言及していたので気になり本サイトがヒットしたのでした。
鶴融
Commented by zae06141 at 2014-05-29 23:09
鶴融様、

はじめまして。

ご覧いただきまして、ありがとうございます。
ご参考になったのであれば幸いです。
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