古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
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古代インドの書物

 最近『イスラーム書物の歴史』(名古屋大学出版会(2014年6月出版))という本を読みました。本文420頁で全22章、一章平均20頁で、正統カリフ時代、アッバース朝、ブワイフ朝、マムルーク朝、ティムール朝、サファビー朝、オスマン帝国、ムガル帝国など、イスラーム諸王朝の書籍事情や写本制作、蔵書具合、書道、挿絵絵画、科学書や現在の写本研究の現状などの切り口で、15名の筆者が、各々異なる観点で論じています。私は知識や情報の流通やそれらによる世界観の形成に興味があり、史上の書籍事情を扱った書籍を探してきたので、ど真ん中な内容でした。私の中では、これで、『ギリシア・ローマ時代の書物』、中国の書籍史通史本『中国出版文化史』、西欧中世の羊皮紙専門サイト 羊皮紙工房、西欧近世の『知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか』、『数量化革命』、と、洋の東西の書籍史・知識の流動に関する書籍が一通り揃った感じです。しかしインドの書籍史については抜け落ちているため、古代中世のインド及びヒンドゥー文化圏の近世インドの書籍本も探してみたくなってしまいました。


 そこでインド書籍史の本を探してみたのですが、英語書籍でも単著ではなさそうです。しかし一方非常に有用な日本語のpdfを見つけました(以下more)。

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by zae06141 | 2014-09-24 00:12 | その他歴史関係 | Comments(0)

なつめやし(2) なつめやしのお酒・なつめやしのデザート

 最近なつめやしにはまっています。

紀元1世紀のギリシア人著作家ストラボンの『ギリシア・ローマ世界地誌』邦訳下巻p465に、バビロニア地方の食材として、

「そのほか(大麦以外)の食料はやし樹から手に入れる。すなわち、パン、酒、酢、蜜、菓子が取れる」 

という記載があります。なつめやしが様々な食材に加工して食料とされていたことに興味を持ち、取り合えず通販で入手可能なドライフルーツのなつめやし、なつめやしの焼酎、なつめやしのシロップを購入してみました。

 写真中央がこちらのイラン産なつめやし。右上がこちらのなつめやし焼酎。左上がこちらのなつめやしシロップ
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 なつめやし焼酎は、鹿児島で作られた”再現製品”。綴じ込みのカードには以下の説明があります。

「世界の蒸留酒の原点と呼ばれるアルコール、それから幻の酒アラックである。古代エジプトで錬金術の発展とともに進歩してきた蒸留技術は、13世紀の初頭にアラックという銘酒を生み出した。ナツメヤシを原料としたこの蒸留酒は地中海沿岸で広く愛飲されたのが、アラビア人たちの禁酒の風習とともにと衰微した。この幻のアラックを復元すべく、我 々はシルクロードをたどり中近東で、ようやく一本のナツメヤシの木にたどりついた。苦心の末、このナツメヤシを日本に輸入、水と酵母を選び、更に蒸留に創意を加えて完成したのが、この"隼人の涙"です。まさに"隼人の涙"は世界の蒸留酒の原点ともいうべき焼酎です」

 イスラーム時代に入っても、直ぐに全面禁酒となったわけではなく、地域によってはかなり後年まで酒が飲まれていた場所もあり、現在のイランでも輸出用にワインが生産されていたりするので、中近東伝統製法で製造されたなつめやし酒を飲んでみたかったのですが、欧米のアマゾンには見つからなかったこともあり、取り合えず国産酒で満足です。味的には芋焼酎と同じような感じですが、なつめやしの風味がある、と思えば、そんな感じもします。毎晩お猪口でちびちびやって楽しんでいます。

 なつめやしシロップも、普通の蜂蜜とあまり変わらないような味ですが、なつめやし焼酎同様、これもなつめやし風味がある、と思えばそんな感じです。

 さて、ドライフルーツのなつめやしですが、そのままで食べた場合は、少し硬い感じです。味は黒砂糖菓子の黒棒とかかりんとうに似ているかも。歯ざわりは全然違いますが。黒砂糖をそのまま齧っている、という感覚がしないこともない感じ。糖味が凝縮されているので、幾つも食べれるものでは無いように思えますが、保存食として利用されたのが実感できます。今年夏、実家に帰った折に、炎天下の下で庭の草むしりをしたのですが、作業中の糖分補給にぴったりでした。暑い中近東で好まれたのもわかる気がします。

 ドライなつめやしを齧りながら、なつめやし焼酎をちびちびやるのもいいのですが、朝食や食事のデザートとして食べれるように少し工夫してみました。乾燥なつめやしを市販のプレーン・ヨーグルトに漬け込んでみました。2日くらい経つと、硬さが解れ、更に糖分がヨーグルトに染み出て、プレーン・ヨーグルトが、蜂蜜と練り合わせたようなクリーム状になります。下の写真の、少し茶味がかった部分がそれ。ヨーグルト漬けに、なつめやしシロップをかけて見ました。硬いドライなつめやしが、スプーンで切り分け割れるほどやわらかくなり、実に凝縮していた甘みがヨーグルト全体に拡散して食べやすくなりました。このところ毎朝食べるのがやめられなくなっています。更に4,5日たつと、ヨーグルトに完全溶け込んでしまい、シロップをかけなくても、かけた状態とほぼ同じ味になりました。
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 最近、『最古の料理』という、紀元前1500年頃の粘土板に記載された料理のレシピの翻訳と解説をした書籍を読みました。パルティア・サーサーン朝時代の料理について記載した同時代史料は現在のところ発見されていませんが、パルティア・サーサーン時代以前の時代の料理書の記載と現在のイラク・イラン料理を比較したり、ギリシア・ローマ文献にわずかに残る記載と比較することで、パルティア・サーサーン朝時代の料理が少しは推測できるのではないかと考えています。遥かパルティア・サーサーン朝の料理に思いを馳せつつ、なつめやし酒を啜る。幸せです。
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by zae06141 | 2014-09-17 00:12 | 古代イラン関係 | Comments(0)

なつめやし(1)

 サーサーン朝の税収項目に登場する主要栽培物になつめやしがあります。タバリーの『諸使徒と諸預言者の歴史』通番962頁には、サーサーン朝後期の英主ホスロー1世(在531-579年)の税制改革に関する記述があり、なつめやしが重要作物として登場しています。ホスロー王が改革を布告する部分では、以下のように、なつめやしは、オリーブと人頭税とならんで重要品目とされています。

 -「我々はこの調査の多様な数値となっているものを基礎 に、税率を立てることがよいだろうと判断した。なつめやし、オリーブ、人の数である。我々は税は1年以上にわたる分割払いで、3度の分割払いで支払われるように定めた」-

 ホスローは裁判官と賢い相談役の何人かを選び、土地と人口を調査し、税額を査定するように指示します。そうして、王の役人達は、以下のように税額を決定します(以下more)。

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by zae06141 | 2014-09-10 00:27 | 古代イラン関係 | Comments(0)

最近(2014年8月)見つけたパルティア・サーサーン朝関連本など

 ISIS問題で、ヤズィード教徒が一般メディアでも取り上げられました。青木健氏がコメンテーターとして出てこないかなあ、と思っていましたが、今日のところまでは、まだ目にしていません。この機会に、新書版とかでヤズィード教の本を出版すれば、タイムリーなのではないでしょうか。

 さて、本日の話題です。長年探していた、イランで出版された歴史地図帳を見ることができました(以下more)。

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by zae06141 | 2014-09-04 00:09 | 古代イラン関係 | Comments(0)