古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
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書籍「オスマン帝国史の諸相」感想

 気鋭の日本の若手オスマン研究者達の論稿集。ひとり1章全17章から構成されています(序文の鈴木菫氏による、日本のオスマン朝研究史も含めると実質18章)。

 本書を読み始めて1/3くらいのところで思った最初の感想は、「このような切り口の論稿集がサファヴィー朝からガージャール朝初期のイランについても出て欲しい」ということでした。なんというか、A perfect book for meです。金曜夜に購入し、そのままファミレスで心ゆくまで読みふけるという、久しぶりに私にとっては至福の時を過ごせた本。午前3時までに全17章のうち、11章まで一気に読んでしまいました。一般受けはしない内容だとは思いますが、安定した時代の社会や経済に興味のある私としては、是非読みたかった時代・内容の書籍です。個人的には、略奪ボーナスがあったスレイマン時代以前や、近代化と西欧の衝撃に悩む19世紀以降よりも、略奪ボーナスの時期が終わり、国内で経済を回してゆかなければならない時代である17,18世紀の方が、成長ボーナスが終わり、停滞人口で経済を回してゆかなければいかない今の日本にとって参考になることが多い時代だと思うので、オスマン朝の中では一番興味のある16世紀後半から18世紀の論文が3/5くらい占める本書はうってつけの書籍です。

 掲載論文を時代・ジャンル別に分けると以下のような感じ。

      経済   地方史   政治   外交   行政/官界   世界観 
15世紀                                       1
16世紀  2       2
17世紀                              2
18世紀                      2       1
19世紀  1              1      1       3
20世紀                1

 各時代について、全てのテーマが記載されているわけではありませんが、時代毎に異なったテーマを採り上げることで、「その時代の他のテーマはどうなっているのだろう」「そのテーマの他の時代はどうなっているのだろう」と、上記表中のホワイトスペースへのさらなる関心を掻き立てられ、うまい編集となっているように思えました。個人的には経済に一番興味があるということで、澤井一彰氏の単著を読んでみたいと思うようになっていますが、将来はともかく、ここ数年以内くらいだと日本語で出版しても多分売れないだろうから、国会図書館に論文を読みに行こうと思っています。

 16世紀後半(スレイマン時代以後)から18世紀(ナポレオン侵攻以前)の安定した時代の行政や経済・地方史に興味があるので、19世紀以降を扱った第三部は読まないだろうな~と思ってたら、毎晩寝る前に手が出てしまい、結局全部読んでしまいました。あまり興味の無かった19世紀や、現在活動中の政党の話まで興味をそそられ、書籍の編集方針にうまく嵌ってしまいました。

統計やデータを用いた経済史に興味がある私としては、経済関連の三編が特に面白かったのは当然なのですが、世界観や地方史への興味も大きいので(本書には章番号はついていないのですが、便宜上ここでは章番号を入れています)、

第七章「オスマン王統譜における始祖立ちの変容」(小笠原弘幸氏)
第十章「部族から県へ」(齋藤久美子氏)

も非常に面白く読めました。前者は14世紀から16世紀初にかけてのオスマン史書に記載されている創世神話から現オスマン王家に至る系譜の変遷を追うことで、王家の世界観がどのように変遷していったかを分析しています。後者は、現トルコ東部でたまたま目にした碑文から書き起こし、15世紀、サファヴィー朝とオスマン朝の抗争の渦中にあった現東トルコの末端支配の在り方や地方有力一族の歴史を断片的な史料から読み解いてゆくもの。非常にスリリングな記述で読み応えがありました。最後の「サファヴィー朝防衛の重要性が薄れた為、史料にケサン県が登場しなくなる」という指摘は非常に重要な指摘なので、ケサン県だけではなく、近隣諸県についても、史料に登場しなくなるのかどうか、知りたいと思いました。

12章「オスマン帝国の税制近代化と資産税 -19世紀のダマスカスの時代」(大河原知樹氏)では、1833,39,44,52年のダマスクスの街区毎の税収一欄表や税内容を分析して都市ダマスクスの一面を描き出していて、私としてはイメージしやすく、頭に入りやすいものがありました。政治史の記述を読んでいて、「エジプトのアリー朝が1830年代にシリアを支配した」という記載を読んでも、イマイチ頭に入らず、すぐ忘れてしまうのですが、支配時期に行われた税制改革のありようを数値入りで示されると、すんなり頭に入ってくるのでした。13章「オスマン帝国における「公教育」と非ムスリム」(長谷部圭彦氏)も面白く読めました。さして興味もない19世紀の教育制度改革の話が興味深く読めたのは何故だろうかと考えるに、やはり教育というものが、自分自身に普通に関係していたテーマだからだと思い至りました。私は教育業に従事しているわけではありませんが、普通に高校生まで公立学校で学んでいたので、公教育という切り口は関心を持ちやすいのかも。マクロ経済とか、税制、末端行政、教育といったテーマは、現代に生きる私の日常生活で接する話なので、関心を持ちやすいのではないかと思った次第です。

 一方で、読むのに時間がかかったのが、司法行政を扱った2編。これは内容が面白く無いのではなく、単に、私が司法というものに殆ど関わらずに生きてきたからだということだと思います。10章「オスマン朝「軍人法官」の実像(松尾有里子氏)」では、イスタンブルの上級審の法定台帳から、訴訟のテーマの比率、当事者の分類、法定審理の進み方など、具体的に理解でき、読み始めはとっつきが悪くて進まなかったのですが、途中からぐんぐん引きこまれました。11章「オスマン帝国の制定法裁判所制度(秋葉淳氏)」は、”制定法裁判所制度”という用語に最後まで目が眩み続けましたが、読み進めてゆくと、近代化改革の為に新設された司法省と、伝統的シャリーア法定を統括する長老府の権力闘争という軸が浮き出てきて読み応えがありました。

 序文の鈴木菫氏による、日本のオスマン朝研究史もよかった。最初は「日本ローカルな研究史よりも先にオスマン朝研究史全体を知りたいのに」と思っていたのですが、読んでみたら、これはこれで良かったです。近世イランの日本での研究史も読みたくなってしまいました。世界全体での研究史ももちろん知りたいのですけれども。

 さて、私にとってメインの経済史。

4章の澤井一彰氏の「穀物問題に見るオスマン朝と地中海世界」は、読む前は、領土が急拡大して、人口が急増したイスタンブルの穀物不足問題の状況そのものを描いた話だろうと思ってたら、更に一歩進んだその先の「穀物不足の状況において、西欧に密輸出する業者とその取締の実態」という内容でした。アドリア海沿岸に、闇穀物倉庫が多数建設されていた様など、当時の景観までイメージできる記載や、各種密輸の手口など、これはこれで面白く読めました。恐らく、イスタンブルの状況は、「16世紀後半におけるイスタンブルへの人口流入とその対応策」という論文の方に描かれているものと思われるので、国会図書館に読みに行こうと思っていますが、最初に「16世紀後半におけるイスタンブルへの人口流入とその対応策」を読んでしまっていたら、「穀物問題に見るオスマン朝と地中海世界」は、「似たような内容だろう」と思い込んでしまい、読まずに終わってしまったかも。その意味で、本書に「穀物問題に見るオスマン朝と地中海世界」の方が掲載されていてよかったかも。澤井一彰氏は、フェルナン・ブローデルが、大著「地中海(フェリペ2世時代の地中海と地中海世界)」で、実質スペイン・ヴェネツィア側しか描けなかった16世紀後半の地中海世界のオスマン側を描こうとしている目標があるようですね。将来的に是非、ブローデルの「地中海」を完成させる大著をものして欲しいと期待する次第です。ひとつだけ、最後に思ったことは、屋上屋根を重ねるようなことは学者にはできない相談なのかも知れませんが、1564-90年のヴェネツィアの穀物消費量とオスマン朝のヴェネツィアへの輸出総量の推計値と年度変化のグラフが出せると、両者の連動具合がより明確になるのではないかと思えました。あともうひとつ。登場する地名の一部が掲載地図に記載がなかったのが残念。

3章の「オスマン帝国におけるフィレンツェ絹織物及び毛織物の販売」(鴨野洋一郎氏)では、フィレンツェの織物製造商社セッリストーリ会社(商社という用語は論稿には出てこないが、記述を読むと、製造だけではなく、輸入販売も行なっている)のオスマン帝国への販売内容を分析していて、1496-1500年の販売内容一覧表や、織物種別分類統計表はワタシが大好きなデータ資料。オスマン宮廷への販売額がオスマン帝国全体の売上の37.8%、絹織物に絞れば44.4%にも達し、西欧近代化を支えた一要素である富の一部が、繁栄中のオスマン宮廷からもたらされた状況が数字的に見て取れます。それにしても、英国で生産された毛織物が、商社を通じてオスマン帝国に売却されていたとは知らなかった。しかしこれで、「16世紀イングランド行財政史研究」(井内太郎著)につながることになるので、そのうち「16世紀イングランド行財政史研究」も読むかも。あと、鴨野氏の論文でも引用されている、斉藤寛海氏の「中世後期イタリアの商業と都市」もそのうち読むかも。斉藤氏の当該書は、最初の方に「イギリス羊毛のフィレンツェへの輸送」「ダマスクス市場のフィレンツェ毛織物」という章があり、以前から興味はあったのですが、9450円という価格に手が出ないでいたのですが、当該部分だけ都立図書館に読みに行くかも。本書出版の母体となった「東洋文化 第91号(2011年3月) 特集 オスマン帝国史の諸問題」は非売品とのことなので、これも都立図書館に読みにゆく予定。

 私の場合、専門書については、1/3も読めば、無駄遣いではなくなり、2/3読めば元はとった、と思っているので、専門書は大抵4,5割くらいしか読まず、7,8割読めばいい方なのですが、本書は全ページ読んでしまいました(注釈に記載されている海外の参照文献のローマ字表記の部分は殆ど読んでませんが。。。)。本書は6300円なので、十分元はとりました。ところで、この6300円という価格は、私にとっては重要な価格なのでした。どうしてそうなのか、自分でもよくわからないのですが、この10年間、新刊6500円(消費税含む)以上の書籍は、6500円以下の古書が出るまで待ってしまう、古書の場合は、送料含めて6500円以下になるまで待つ、どうにも下落しない古書の場合は図書館で必要箇所だけ読む、という傾向があるのでした。例外は、サーサーン朝とパルティア関連書籍のようで、この10年間で購入した6500円以上の書籍9冊のうち、8冊がサーサーン朝とパルティア関連なのでした。というわけで、「オスマン帝国史の諸相」も、あと200円高かったら、新刊で買わなかったかも。。。。(建築・都市空間・インフラ、文芸・風俗というテーマの論稿も入っていれば、8000円くらいまでOKだったかも)

 こんなことを書いて、著者や出版社の方には申し訳無いのですが、しかし一方、6500円以下の書籍で、かつ、あまり売れそうも無い書籍については、なるべく新刊を購入するようにしています。更に言えば、1年程前から日本の書籍については、アマゾンで新刊を購入しないことにしています。基本的には、新宿ジュンク堂で中身を確認し、購入を決めたら近所の町の本屋さんに取り寄せしてもらうことにしています。文庫やコミックでさえも。面倒くさいけど。稀に出版社に在庫が無く、ジュンク堂に在庫がある場合は、ネットでジュンク堂から購入します。ジュンク堂にも無い場合にアマゾンとしています。25年前就職活動時にコンピュータネットワークの未来を知り、ネットが発達しさえすれば情報収集できる程度の付加価値の低い媒体や、日本に輸入しているというだけで価格が3倍くらいする洋書、日本語に翻訳しているというだけで、価格が数倍になる洋書が、ITの威力で淘汰されてきている傾向は、私が望んだ未来です。仕事でも趣味でもグローバリゼーションの推進を今後も続けていくつもりです。しかし、年をとったからなのか、最近は、変化が速すぎるとも思い始めています。アマゾンに抵抗するわけではありませんが、もう閾値は越え、推進しなくても勝手にころがってゆくだろうから、町の本屋が全部ネットに置き換わるとは思っていないまでも、ある程度までネットに置き換わって減少することも間違いの無いところです。しかし、私は本が好きで、本屋さんも大好きです。自分の町の本屋さんは、やはり無くなって欲しくはありません。いつかはネットや大書店に負けて潰れてしまう運命にあるのかも知れませんが、そうであるならば、少しでも長く営業して欲しい、と1年程前から思い始め、新刊は近所の書店でいちいち注文して購入するようにしました(近所の書店に置いてるような本=売れている本は、遠慮なくアマゾンか古本屋で中古を購入していますけれど)。

 ということで、一応私なりに、出版社と著作者、町の本屋さんと、ネットと古書店での購入を分けています。しかし、結果として、ジュンク堂書店での購入が減少してしまったので、今年3月の新宿ジュンク堂書店閉店には、責任を感じてしまいました。実態としては、西新宿に「ブックファースト」が出来て、新宿大書店が過当競争となってしまったことが大きな要因だと思っています。そのブックファーストも、開店してから1年後くらいに売り場を縮小していましたから。とはいえ、少し観察していても、あまり本を大事にしないK書店ではなく、店員さんが崩れた本のメンテナンスをきちんとしているジュンク堂やブックファーストが閉店したり縮小したりするのはちょい腹に来ます。ジュンク堂が閉店するくらいなら、新宿に2店もあるK書店、片方なくなってくれればよかったのに。「オスマン帝国史の諸相」を読んで気分が良かったのに、最後は愚痴になってしまいましたので、最後に本書の話題に戻って終わりたいと思います。本書に関連する内容の、ネットで読める論文のリンクです(2本しかありませんが、そのうち調べて追加する予定。澤井氏の論文は、有料のものが他にも掲載されています)。

オスマン帝国史料解題
 オスマン帝国の史料にはどのようなものがあるかの解説です。今後も追加されてゆく予定とのこと。楽しみです。
永田雄三「トルコにおけるオスマン朝史研究の近況」 トルコ共和国成立以降1970年迄のトルコ共和国におけるオスマン研究史外観
三沢伸生「トルコにおけるオスマン朝史研究の動向(1970-1990年)
永田雄三 「≪特別研究≫18世紀トルコの地方名士ハジ・ムスタファ・アガに関する新史料
澤井 一彰 「16, 17世紀イスタンブルにおける公定価格制度
山口明彦 「オスマン検地帳に見る18世紀初頭イランの地方社会 -イラン西部アルダラーンの農村と遊牧民社会

 折よく話題がオスマン朝となったので、次回からはオスマン朝映画を数本ご紹介してゆきたいと思います。
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by zae06141 | 2012-05-27 00:05 | その他歴史関係 | Comments(0)

youtubeにあがっている古代の言語の発音各種

 突然思いついて調べてみました。まだ見つかっていないものも、今後見つけ次第掲載したいと思います。

1.シュメール語
-未発見

2.古代エジプト語

3.古代カナン・フェニキア語
 画像の途中から文章の朗読が出てきます。

4.インド・ヨーロッパ祖語
-復元祖語で記載した短い文章は2つあるそうです。
 1)The Sheep and the Horses。youtubeに発音を復元した映像「Ancient Language Recreation Linguist Recreates Proto Indo European Language Video」が上がっています。
 2)The king and the god


5.アヴェスター語

-ヤスナ31章第8節
 アヴェスターの中でもっとも古いとされる「ガーサー」の部分。当時の発音を再現したものなのか、今に残る口伝の発音で読んでいるだけなのかはわかりませんが、なんとなく、後述のヴェーダ語に似ている気がします。
 当時の発音を再現したものであれ、今に残る口伝の発音で読んでいるだけであれ、ガーサーの言葉(ガーサー語ともいうらしい)が、現代ペルシア語といかに相違しているかは、同じ編集者がガーサーの言葉と現代ペルシア語の双方で詠んでいる映像を比較すると明確にわかります。

-ガーサー語版ヤスナ28章2節
-現代ペルシア語版ヤスナ28章2節
 説明が何も無いのですが、恐らく現代ペルシア語の発音でアヴェスター語を読んでいるのではなく、現代ペルシア語訳のアヴェスターを読んでいるのだと思います。それでも相違は明瞭です。
因みに、ヤスナ28,29,33の日本語(及び各種言語)字幕付きの映像もあります(朗読は現代ペルシア語)スプリームマスターテレビというエコ団体の放送局が製作した番組とのこと。

-こちらは、フィローズガリという現在のゾロアスター教司祭の方のヤシュト朗読。インドのパールシーの方なのではないかと推測しています。

6.ヴェーダ語

-リグ・ヴェーダ
 リグ・ヴェーダは各種ヴェーダの中でも最も古い部分だそうですが、中でも第3-5巻が最も古い部分とのことで、できればこの部分を聞いてみたかったのですが、映像ではどの巻なのかわからないのが残念です。個人的には、上述のヤスナ31章の言語になんとなく似ている(あくまで他の言語と比較してみると、という話)ような気がしました。

-サーマ・ヴェーダ
-ヤジュル・ヴェーダ
 この映像のヤジュル・ヴェーダは発音的に上のリグ・ヴェーダの映像に似ている感じですが、圧倒的にテンポが速いのが特徴的。この映像で一番面白いのが、最後に登場する映画「ベンハー」のポスターをパクった画像。
a0094433_19311758.jpg


7.ホメロスのギリシア語
-未調査

8.古代ローマ最盛期のラテン語

 カエサルやキケロの著書の単なる朗読なら直ぐ見つかるのですが、それなりに古代ラテン語っぽさを目指したものは簡単には見つかりませんでした。
-キケロのラテン語(カティリナ弾劾)
 素人の方のようですが、”ラテン語テキストの朗読”ではなく、話し言葉を目指したものとのことです。
-カエサル(未調査)

9.万葉集
-未発見

10.平安時代の日本語
朗読 源氏物語(Tale of Genji) 若紫1 平安朝日本語復元による試み
 聞いていて、なんとなく意味がわかります。金田一春彦氏の指導で俳優・声優の関弘子氏が朗読したものとのこと。タイムスリップしても、なんとか会話が通じそう。


 最後。アヴェスター語の映像を探していて、クルド労働者党(PKK・過激派テロ組織とされている)かヤズィード派のクルド人か、または中東以外のクルド人作成らしき映像を見つけました。「The language of Avesta The Kurdish language」という題名がついていて、クルド語とアヴェスター語の似ている単語を取り出して、クルド人のアイデンティティの起源をアヴェスタ時代のマギに求めるイデオロギー映像なのですが(単なるロマンでやっているだけかも知れないけど)、結構見ていて面白い映像。映像的には完全にゾロアスター教徒の末裔です。映画「プリンセス・オブ・ペルシア エステル勇戦記」のカットが登場したり、アケメネス朝のグリフォンやシャープール一世のレリーフを元にしたイラストが登場したりと、ゾロアスター教の末裔と信じているクルド人の人口がどのくらいいるのか知りませんが、古代メディア・アケメネス朝・サーサーン朝の映画を作ってくれるとしたら、現政府のイランではなくて、クルド人団体とかになったりして。
a0094433_202877.jpg

 上記映像に登場する古代イランの絵は、こちらのyoutube映像「3000 yrs Persian / Aryaian Culture 500-BC & 6th Century BC 」により大量に数十枚掲載されています。クルドの映像はこれらの画集からの引用だと思うのですが、色調が気に入ってしまいました。出版されている画集であれば、是非購入したい思っています。しかしそれにはまずタイトルを探さないとどうにもならないわけですが。。。。

 個人的にはアヴェスターのヤスナ31章第8節が気に入りました。何か作業をしている時にBGMとして聞くには、私的には波長が合っている感じです。

 あと、印欧祖語の復元音声は、どこかの誰かに是非作成して欲しいと思っています。印欧祖語復元語、アヴェスター、ヴェーダ語、ヒッタイト語、古代ペルシア語、近世ペルシア語、サンスクリット語、ヒンディー語、ゲルマン祖語、ドイツ語、古代スラブ語、ロシア語など、同じ意味の一つの短い文章を次々と各時代の言語で朗読してゆく映像とか、是非聞いてみたいと思っています。印欧祖語から枝分かれして、現代の各国語に至るまでの発音が次第に変化してゆく調子がわかるかもと期待する次第です。
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by zae06141 | 2012-05-15 00:05 | その他歴史関係 | Comments(4)