古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
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 2008年1月5日 中国華南旅行旅行記(1)中国華南旅行旅行記(2)

 2008年1月6日 ドラマ「夜郎王」

 2008年2月8日 深圳の遺跡と史跡

 2008年5月20日 古代ローマ歴史映画「The Inquiry(またはThe Final Inquiry)

 2008年6月29日 古代インド歴史映画「アショカ」

 2008年7月26日 BBCドラマ「Ancient Rome The Rise and Fall of An Empire」第5話「コンスタンティヌス」感想

 2008年8月2日 後漢時代の人口「後漢書」郡国志所載の人口データについて後漢(東漢)人口各省分布比較

 2008年8月12日 江西-福建旅行記と、広西-広東旅行記

 2008年8月16日 広東省博物館広州市博物館の漢代遺物の記事 

 2008年8月20日 「爾雅」と東周時代の中国の言語について

 2008年8月31日 常璩「華陽国志・蜀志」冒頭に描かれた古代蜀

 2008年9月13日 中世ベトナムの史書に記載された創世神話と古代文郎国

 2008年9月18日越人歌は古代タイ系語なのか?

 2008年9月27日 映画「女工哀歌」感想

 2008年11月16日  浙江省博物館 「芸術精品系列特展 - 中国出土歴代建築明器 <中国屋檐下>」

 2008年12月28日 映画「One Night with the King」 (プリンセス・オブ・ペルシャ エステル勇戦記) 
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by zae06141 | 2008-07-26 01:37 | サイトに移行した記事の更新履歴 | Comments(0)

「帝国」と「帝天下」

 「講座岩波 世界の歴史 5 帝国と支配」の第1章「帝国と支配」で、鶴間和幸氏が、「帝国」という用語について論じています。曰く、「帝」と「国」は、「郡」と「県」のようなもので、レベルが違うものを指していて、本来並べて称すようなものではない、帝は天下を治めるもので、国を治めるのは王であるから、そもそも「帝国」という用語は国家を意味する用語としては成り立たず、「帝」は天下に号するものだから、「帝天下」の方が、意味的にはEmpireに近く、「帝国」という用語は、帝のいる国、すなわち帝都、帝城という意味だった。「帝国」は、中国語において一般的な言葉ではなかったことが、近代日本において、Emipreの訳語として新しく意味を付与され、利用されることになった背景にある、というような説明がなされています。一方の中国側では、帝国という言葉は、19世紀末の「帝国主義」を意味し、Empireや、自国の王朝を示す言葉としては使われてこなかった。しかし、90年代末から、中国の若手研究者の間で、少しづつ利用されはじめている。と記載されています。

 さて、現在本屋で目にするところでは、既にEmpireとしての「帝国」は、完全に定着しているようです。深圳書城の中国史コーナーへ行くと、「帝国」と文字の入った書籍を大量に目にします。こんな具合。

匈奴帝国、鮮卑帝国、契丹帝国(シリーズ本)
大明帝国の黄昏  
帝国の正午 (隋唐)
帝国の黄昏 (明清(だったと思う))
帝国の終結 (清朝/この3冊はシリーズではない)
大唐帝国
中華帝国紀行
帝国的背影
帝国雄図
帝国の政界往事 (清朝)
停滞の帝国
帝国天下 -大秦雄帰と古羅馬軍団-
超級帝国 (モンゴル帝国の事です。Super Empireと副題が入ってます)
帝国興衰
帝国如風 (元朝)
秦漢帝国

という感じ。帝国の正午が隋唐で、終結が清朝となっている著作があるので、概ね中国における「帝国」は、秦に始まり、清に終わる、一続きの政体として捉えられているようです。

 まぁ、同じ漢字圏なので、同じ文字について、(日本と中国の間で)概念が共有できるというのは、喜ばしいことかと思います。

ところで、ローマ帝国衰亡史の中国語訳が、昨年12月の出版ででています。全六巻。全部併せると日本のと同じくらいの横幅です。題名も、「羅馬帝国衰亡史」。近代以前の世界史関連では、やはりローマの書籍が目立っています。やはり意識していると思われます。前掲書の中にも、「帝国天下」という、秦とローマ軍を比較した書籍があります。しかもこの書籍、「帝国」と「天下」という、元祖帝国の単語(天下)と、最近の新興単語(帝国)が続けて並んでいます。中国人にとっては、どういう語感となっているのでしょうね。

 前掲書最後の「秦漢帝国」は5月の出版。図版が多く、最新の遺物(特に漢代のカラー壁画が多数)が掲載されていて、中国古代史も、やっと、西洋古代史の書籍のレベルに匹敵するような書籍が出せる段階に来たと言えるのかも、と思いました。
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by zae06141 | 2008-07-02 00:53 | その他歴史関係 | Comments(0)