古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
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 池袋のオリエント博物館で開催されている「古代エジプト展」に行ってきました。先史時代~ローマ時代の様様な文物が展示されていて、古代エジプトとなると、もう日本でも何度も展示会が開催されているわ、不思議発見などTV番組で散々見ているわで、あまり新しい知見はないのでは、と期待していなかったのですが、それなりに新しい発見もあり、やはり百聞は一見に如かず、と改めて思いました。特に2点についてここで書いてみたいと思います。

 ひとつは、新王国時代のエジプトのガラス製品が展示されていたことです。出口の売店に置いてあった、「古代オリエントのガラス」という冊子に、これについての記述があったので読んでみました。すると、ガラスは前2300年くらいからメソポタミアで開発され、エジプトにガラス技術が導入されたのは、トトメス3世などのシリア遠征時期だとのこと。このため、エジプトで発見されるガラス製品は、最初から完成された製品として出土されるとのことだった。
 また、古代ローマのプリニウス博物誌には、「フェニキア人がガラスを発見した」という伝承が掲載されており、これによると、天然ソーダを扱う商人が、料理か何かの火を起こしているとき、鍋を支える木材が足りなくて、たまたま手元にあった天然ソーダを代りに使ったところ、溶けたガラス成分が流れ出した、とのこと。フェニキア人の伝承は、もとはメソポタミアから伝わったものかも知れず、案外そんなもんかも、と思いました。

 ふたつ目は、末期王国時代に「ネコ」が崇拝されていた、との話。これまで、エジプトの歴史の本で、末期王国時代のページに、説明もなく発掘ネコの像の写真が掲載されてあり、そのページの近辺には「ネコ王」の記述があることから、きっと冗談好きな編集者なんだろう、と勝手に思っていたのですが、今日始めて事実を知りました。当時のエジプトではネコは、女神バステトの化身とされていて、子宝、安産の守り神とされていた。そこで家庭で飼われていたネコが死ぬと、ミイラにして葬り、またネコの像を作って祭ったとのこと。なるほど~。そういうことでしたか。

 ところで、今回の展示は、エジプト本国や大英博物館などからの遺物を持ち込んだのではなく、日本各地の博物館や個人の所蔵物を集めたものでした。そこで気になってしまいました。古代エジプトの文物を、これ程の量を各国・各地域で分散所有してしまっていいのだろうか?今回は以下博物館から集められたものでした(これ以外に個人もある)。

松岡美術館(東京目黒)
成羽町美術館(岡山県)
下関市立美術館(山口県)
天理参考館(奈良県)
遠山記念館(埼玉川越)
岡山市立オリエント博物館(岡山県)
MIHO MUSEUM(滋賀県)
大原美術館(岡山県)
中近東文化センター(東京三鷹)
オリエント博物館(池袋)

 中近東文化センターや、オリエント博物館は、日本を代表する専門の機関なのですが、その他の美術館では、岡山県の大原美術館以外、古代エジプトの文物を所有していることを、今回始めて知り、驚きました。こんなに多くの美術館が、遠いエジプトの文物を所有していいのだろうか?こんな調子で世界各国がエジプトの文物を持ち去ってしまったら、研究が困難になるのではないか?それとも、当のエジプトには腐るほど文物があるのかもしれず、この程度は問題ないのだろうか?など、色々考えてしまいました。全ての文物に管理番号を振った資料一覧などができていて、いつでも研究者が参照できるのならいいのですが、もし、そうでない場合、遺物は限定された機関(せめて各国1箇所ずつとか)で集中管理した方がいいのではないのだろうか?と思ってしまいました。地域博物館にはレプリカがあれば、子供達に夢を与えることができるわけだし、展示会は、限定された機関から、定期的に地域の美術館に貸し出して行えばいいわけですし。
 などなど、いろいろ考えてしまいました。
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by zae06141 | 2006-10-01 17:10 | その他歴史関係 | Comments(0)
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