古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
by Solaris1
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
アクセスカウンター
UU数
無料カウンター
無料カウンター
無料カウンター
カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
pepeino様 ..
by zae06141 at 00:27
最後は一般論として,..
by pepeino at 22:44
そこで,感謝の念を示すた..
by pepeino at 22:43
zae06141様 ..
by pepeino at 22:42
zae06141様 ..
by pepeino at 20:44
pepeino様 ..
by zae06141 at 20:28
pepeino様、 ..
by zae06141 at 00:46
ブログというものをやった..
by pepeino at 16:06
単位が分からない
by なし at 09:15
Mellow様 こ..
by zae06141 at 22:00
最新のトラックバック
venusgood.com
from venusgood.com
venushack.co..
from venushack.com/..
whilelimitle..
from whilelimitless..
http://while..
from http://whileli..
http://www.v..
from http://www.val..
検索
ブログパーツ
南アフリカランド取引業者
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

中世フランス歴史映画『クリスティーヌ クリスティーナ』(2009年)

 今年はあまり映画を見ておらず、まだ15本です。うち5本は、ある日の週末、朝8時に起床して一日のうちに見たものです。『高慢と偏見とゾンビ』(18世紀英国)、『副王家の一族』(リソルジメント期のシチリア)、『ナポレオンの王冠~ロシア大決戦』、『ブーリン家の姉妹』、そして、本作『クリスティーヌ クリスティーナ』(14世紀末フランス)です。今回それぞれ入手or視聴経路が違うのが特徴です。当初は、『副王の一族』のDVD(国内で購入)、『クリスティーヌ クリスティーナ』のDVD(ドイツから購入)だけ見る予定だったのですが、アマゾン・インスタントビデオのクーポンがあることに気がつき『高慢と偏見とゾンビ』を視聴し、『ブーリン家の姉妹』が見たくなり近所のレンタルショップで借り、その後Gyaoの無料映画で『ナポレオンの王冠』を視聴した、というもの。





 『副王家の一族』は、最近18世紀啓蒙主義時代のスペイン、特に国王カルロス三世の統治に興味があり、彼がスペイン国王になる前に25年間も両シチリア王として治績を残してきたことで同時代の両シチリアにも興味が出てきて思わず視聴したもの。カルロス統治時代から100年以上後のお話です。衣装や美術で賞をとっただけあって映像はなかなかですが、『山猫』だけ見ておけばいいかな、という感じです(原作小説は『副王』の方が先に書かれ(1894年)、これを参考のひとつとして『山猫』(1958年)が書かれたそうです)。

 『高慢と偏見とゾンビ』。馬鹿げた内容を大真面目に作るところが愉しい作品。凄く面白いというほどではないものの、気分転換には良い作品でした。
 一番の見所(恐らく)である18世紀の衣装に身を包んだ少女たちの戦闘場面が、最初の20分くらいのところででてきてしまい、後半は『高慢と偏見』同様恋愛映画の要素の方が強くなっています。まあ、後半がこうでなくては『高慢と偏見』と関係なくなってしまい、単なるコスチューム・アクション映画でしかなくなってしまうので、この作品はこれでいいのかも知れません。キーラ・ナイトレイの『高慢と偏見』は映像は素晴らしかったものの、よくわからなかったので原作を買ってきたのですが、分厚いため結局放りっぱなしでした。が、本作を見て、ちょっとつまみ読みしてみたいと思っているところ。主演のリリー・ジェームズは、本作のプロデュサーにも参加しているナタリー・ポートマンに似ていると感じました。

『ナポレオンの王冠』。酷い作品は見慣れているのであまり気にならなかったので(あまり話題になっていなかったからには、ポーランドのドラマ『兜と修道服』やロシア映画『君主のしもべ』とか『「ビバ!アンナ!』とかの類の作品かなと予想していたので、逆に冒頭のボロディノ戦いの場面は、意外に凄い!と思いながらみてました)、本日時点でアマゾンレビューを書いている三名とも星1なのはちょっと酷すぎかなあ、とIMDbを見てみたら、262人中107人が1点で、平均も2.4と突出した低さでした。私の評点はアマゾンで星2、IMDbで星3というところです。

 『ブーリン家の姉妹』。どういう作品かだいたい予想はついていて、さんざん16世紀英国ものを見ているので、他の地域とのバランスをとるため避けていたのですが、『高慢と偏見とゾンビ』を見て、なんとなく見る気になり視聴しました。ほぼ予想通りの内容でしたが、予想以上によい出来だと思いました。気になったのはアマゾンのレビューでの(本日現在の)上位者が、史実云々で映画の評点を論じているところ。映画なんだから、映画は”史実”(どんな史料があり、それについてどんな解釈がなされているのか)を調べるきっかけや、定説との相違についての製作者の意図をあれこれ論じて楽しめばいい、程度のものであって、細かい部分の史実性はどうでもいいと思うのですが、、、(出生証明書もなく、明確にどちらが姉かという証言も残っておらず、状況証拠からメアリーを姉とするのが定説なだけなので、メアリーを妹とする解釈を”史実でない”と断定するのもいかがなものかと思いますが、、、)。トップのレビュー(本日現在)の方が「歴史ものにあらず」と記載されていますが、これを歴史ものといわなかったら、歴史映画なんて成り立たなくなってしまうと思うのですが、、、、本作のレビューでいちいち史実性に言及している人があまりに多いので、「まさかこの人たち、他の歴史映画(だけでなく歴史小説も)は史実だと思って観ているのだろうか?」「そもそも”史実”(史料とその解釈により構成される定説に過ぎないもの)を何だと考えているのだろうか?」と考えざるを得ず、若干衝撃を受けています。

 ついでに書くと、あるレビューアの方が、USアマゾンの270名のレビューアの評点は3.0であることが、本作が愚作であることの証明である、と述べておられますが、本日現在では701名で4.1です。興味深いのは、UKアマゾンでは226名で3.4点で、UKアマゾンのレビューのTOP10をざっと読むと、史実性を問題としているのはトップの方だけで、それ以外で低評価をつけている方は、原作との相違です。また、UKアマゾンでは、5点と1点をつける方が多く、両極化(C型)しているので大きな論点があることがわかります。一方USアマゾンは5点が43%とr字型、IMDbは平均6.7点でUSユーザーと非USユーザーとの違いはなく、日本と同じ中間突出型(くの字型)となっています。

 『クリスティーヌ クリスティーナ』は、西欧における(もしかしたら世界においても)最初に著述業で生活した女性とされている、クリスティーヌ・ド・ピザン(1365年頃-1430年)の映画です。感想・紹介はこちら


 ところで、現在ブリューゲル『バベルの塔』展示会(こちら)が上野東京都美術館で7月27日まで開催され、6月20日からは、アルチンボルト展(こちら)が開催されているので、学生が夏休みに入る前に見てこようと思っていますが、ブリューゲルのバベル塔の絵が2枚あるとは知りませんでした。大きい方はウィーン美術史美術館のもので縦114cm横155cm、小さい方が今回展示されるもので、ボイマンス美術館所蔵の縦60cm横75cmのもの。大きい方は、昔ウィーンに行った時に美術館で見て、思ったより小さいと感じた記憶があります(縦3m横5mくらいのものを想定していた)。なので、小さいものの方は、パソコンで拡大表示すれば十分な気もします。大変な混雑らしいですし、忙しかったりしたら行かないかも。。。

 Googleの画像検索で「バベルの塔」で検索し、少し違った形のバベルの塔の絵をクリックし、Related Imageに表示される関連画像を辿ると表示される、多彩なバベルの塔絵画を見れて楽しめました(例えばこれとか)。こうした多彩なバベルの塔を、印刷でよいので実物大で展示する展覧会の方が面白そうだと思った次第です。大友克洋の、ブリューゲル小版の塔の断面図を書き加えたものは楽しめました(こちら)。

 とここまで書いてから、バベルの塔展示会サイトを見てみたところ、案内内容とサイトの仕様に不満を持ったので行かないかも。いったい何点の絵画が展示されるのか確認しようとしたところ、見逃しかも知れませんが、バベルの塔とヒエロニムス・ボスの2点しか言及がなく、「みどころ」ページもスクロールに関係なく画像が表示されるので見づらいことこの上ありません。東京都美術館のサイト(こちら)で16世紀オランダ絵画90点が展示されるとわかったので、若干興味は持ち直しましたが、アルチンボルドも油彩はたったの10点では、モチベーションが落ちてきてしまいました(ボスの『快楽の園』は高解像度版が英語版ボスの記事にあがっています(こちら)。ボスの絵を良く見るのははじめてなのですが、20世紀のダリより凄いのではないかと感動しました)。

 最後。横山光輝の名作漫画『バビル二世』のバベルの塔は、ブリューゲル『大バベルの塔』をモデルとしたと思われるのですが(4巻123頁)、
a0094433_21534322.jpg
個人的に、これに一番近いと思っているのが、チュニジアにあるローマ遺跡のエルジェム円形闘技場(下)です。でもよくよく見ると、やはりバビル二世の塔はバビロニア風という感じがします。ブリューゲルは絵を描く前にローマに旅行していて、コロセウムがモデルだということは明らかなのですが、どことなくバビロニアやアケメネス朝の感じがします。
a0094433_17261832.jpg

[PR]

by zae06141 | 2017-05-24 00:07 | その他の時代の歴史映画・ドラマ | Comments(0)
<< 『世界子どもの歴史 9 中国』... 中世ペルシア語文学『ホスローと... >>