古代世界の午後雑記


「古代世界の午後」更新履歴と雑記
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1993/2003/2011年の世界各国の輸入先第一位の国色塗りマップ

 長ったらしくわかりにくいタイトルとなってしまいました。ブルガリア在住時、各国にとっての輸入先第一位の国ってどこになるのだろう、と、暇つぶしに手書きで色塗り世界地図を作ったことがあります。その結果を見て、第二次世界大戦中の地図に似ていると思いました。やはり冷戦という枠組みが取り払われてみると、冷戦前の(つまりは第二次大戦中の)勢力が幅を利かすことになるのかも、と思った次第。最近書棚を確保する為に本を売ろうと整理していて、その手書きの地図が出てきたのですが、出典が記載するのを忘れていて、記憶にあった出典本を確認したら載ってなかったこともあり、ついでに最近の状況はどうかと、調べてみました。以下の地図は、濃い青色で塗られている部分は、輸入先第一位がドイツである国々。貿易相手先の国におうける輸入順位が一位となるということは、それなりの経済関係の深さと経済力を示すことでもあるので、輸入先一位国マップは、それなりに世界の中での経済力の位置づけを反映しているものと思うわけです。

 赤は、輸入先第一位が日本である国々。緑が米国。薄ピンクがフランス。紫がロシアで、黄色が中国、水色はメキシコです。細かい説明は後述するとして、まず三つの地図を眺めていてわかることは、

-1993-2003年くらいは、第二次世界大戦時の勢力図に似ている
-年が下るについてての米国の後退
-アフリカ諸国の輸入先第一位は、旧宗主国(西アフリカ諸国(フランス)、イタリア(リビア)、英国(ボツワナ、ザンビア、タンザニア)など)
-2011年における中国の拡大

というところだと思います。

1993年
a0094433_18331211.jpg

2003年
a0094433_23105848.jpg

2011年
a0094433_19222856.jpg

(上の画像は、右クリックして「画像だけを表示」すると拡大します)

 全体として、第二次世界大戦頃の勢力関係が、アンドレ・グンダー・フランク書籍「リオリエント」で描いた意味での、17,18世紀の世界経済地図に移行し、まさに、「リオリエント」な展開をしているように見えてしまいます。

 面白かったので、1913年(第一次世界大戦前)、1928年(世界恐慌前)、1937年(第二次世界大戦前)、1970年(冷戦半ば)についても色塗りマップを作ってみました。次回掲載したいと思います。

 以下、出典と注記・詳細コメントです。

1993年の地図

 出典は、マクミラン新編世界歴史統計〈1〉ヨーロッパ歴史統計:1750‐1993マクミラン新編世界歴史統計 (2) アジア・アフリカ・太平洋州歴史統計:1750-1993マクミラン新編世界歴史統計〈3〉南北アメリカ歴史統計:1750~1993

 ノルウェーの輸入相手先一位は(若干色が異なっていますが三枚とも)スウェーデン。アイルランドの輸入相手先一位は三枚とも英国。二ユージーランドの1993と2003年の輸入相手先一位はオーストラリア。また、マクミランには記載が無かった空白地域は、概ね2003年と大体同じなのではないかと思われます。中南米は見事なまでに米国の裏庭。


2003年

 出典は、国際連合 貿易統計年鑑 Vol.55 2006年版(国際連合統計局:原書房) 。 

 ルーマニア、アルバニア、スロベニア、リビアの輸入先第一位はイタリア。ルーマニアは、ロマンス語なので、イタリア人が進出し易いということでしょうか。
イラン・パキスタン・イエメン・ケニアの輸入先第一位はUAE。ゲートウェイとしての貿易都市国家の姿が見事に表れています。同様のゲートウェイ国は、2011年の地図の、ドイツにとっての輸入先一位であるオランダ(内陸ヨーロッパへのGW)や、2010年のインドネシアの輸入先第一位であるシンガポール(東南アジア諸国へのGW)、2010年のチリの輸入先一位である中国(南米へのGW)、日本にとっての台湾(中国へのGW)などに見て取ることができます。

 また、特定国ががっちり抑えた後背地とでもいうべき国々も見て取ることができます。例えば、オーストラリアにとってのニュージーランド、英国にとってのアイルランド、スウェーデンにとってのノルウェー、スペインにとってのポルトガル、タイにとってのラオスなど。2003年からは、アルゼンチンの輸入先一位はブラジルとなっています(2003年のチリの輸入相手先一位はアルゼンチン)。南米での米国の経済力が後退し、ブラジルが台頭している様子も見て取れます。シリアは、1993年にはロシアが輸入先一位だったのですが、2003年には中国となっています。フランスはガッチリ旧植民地を抑えている印象を受けます。

 色塗りマップ中、以下の国々は、2003年のデータが資料では空白だったので、前後の年のデータを用いています。
-2002年のデータ
 コンゴ、ニューギニア、ギニア、
-2004年のデータ
 モザンビーク、セルビア、


2011年

 出典は、JETROの国・地域別情報(J-FILE)から。

 まず第一に目を引くのは、中国の拡大。2010年まで米国が常に第一だったサウジアラビアの輸入先第一地の座が中国に奪われたのは驚きです。エジプトはどうなってゆくのでしょうか。実はドイツの輸入先一位の座も2010年は中国となっていて、2011年にオランダが奪回している状況。この地図ではインドの存在感がまったくありませんが、いかにインドの成長がIT業界という特定の業界に依存しているかが、この地図からも見て取れると思います。ジェトロの資料に登場している国々の中では、インドを輸入先一位としている国はUAEだけ。確かアフリカ東部の国の輸入先第二位には顔を出していたと思います。近世インド洋沿岸地域での南インド商人の経済版図を髣髴とさせるものがあります。そのうち2011年の国連貿易統計年鑑が出版されたら地図上で空白となっている国々も調べてみたいと思います。その中には、インドを輸入先一位の国としている国があるかも知れません。

 トルコの輸入先第一はロシアとなっていますが、数値的には、ロシア、中国、ドイツ、米国の差はわずかで、近年トルコ経済の伸張とともに、有力国が競争している状況が見て取れます。シリアやエジプト、サウジ等、ほぼ独裁政権との政治的関係のみで貿易関係を築いてきたのとは異なり、トルコが取れれば、真の意味での中東・バルカンへの経済進出の足がかりになるという、トルコの経済上の地政学(?)的重要度が明確に表れたデータとなっていると思います。

 同様に競争が激しいのがマレーシアとインドネシアを巡る日本・中国・シンガポールの競争。フィリピンも中国が追上げていて日本も危ない状況。

 とまあ、貿易データを眺めているだけでは見えてこないようなことも、色塗りマップを作ってみると見えてくるものもあるのだと思いました。何か新しい発見は無いものかと、1913-1970年についても同じことをやってみました。予想通りの点あり、先入観が覆された点あり、色糸と参考になりました。次回掲載する予定です。
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by zae06141 | 2012-11-24 00:15 | 世界情勢・社会問題 | Comments(0)
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